看護師の伊東です。
「愛護だより」と題して、園内の感染症情報などについて当ブログで発信していきます。
※園内の感染症情報※
ロタウイルス感染症 1名
- 潜伏期間:2日
- 症状:下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛
- 感染経路:糞口感染、接触感染
- 感染防止策:手洗いの徹底、汚染物の処理、ロタウイルスワクチンの接種
- 登園のめやす:嘔吐・下痢等の症状が治まり普段の食事がとれること。
- 登園時の提出書類:けんこう手帳内の登園届(保護者記入)。
感染力が非常に強く、乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因ウイルスと言われています。また、他のウイルス性胃腸炎より脱水がひどくなりやすく、入院して治療する場合もあります。
通常は発熱と嘔吐から始まり、24~48時間後に何回も水っぽい便を出すようになります。
ロタウイルスに関しては、ワクチンで重症化を予防することができます。
ロタウイルス感染者の下痢便1gあたり100億個のウイルスが入っていますが、ウイルスが10~100個程度のごくわずかな量でも感染するそうです。このため感染予防はきわめて難しいとされており、初めて感染したときに重症化すること、またロタウイルス感染症が原因で重症な合併症が起こることを考えると、ロタウイルスワクチンが大切だといえます。
園では、手洗いや消毒等を徹底し、引き続き感染対策に努めてまいります。
保護者の皆様は、お子さまの体調をみていただき、下痢や軟便、嘔吐が続く等、体調がすぐれない場合は、園までご連絡ください。
参考文献
国立感染症研究所:ロタウイルス感染性胃腸炎とは、厚生労働省:ロタウイルス